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Fail-Safe design 02 [Column_Tracksides]

guanajuato.jpg: Guanajuato Mexico, Sep. 22, 2002

The train order signal at Guanajuato, Mexico has only one eye. I wonder what is the purpose for this signal at this terminal depot.


K氏から、日本でも上向きの腕木式信号機があったことを教わった。いずれの型でも腕が水平であるとき「停止」である。Steinheimer氏の写真集"A PASSION FOR TRAINS"のPLATE 131として、Southern Pacificの信号機をアップで撮った作品が掲載されている。駅舎の前や屋根上に設置される、3位式の"train order signal"である。この写真の信号機では、腕が水平であるとき「停止」ならば、「進行」は腕が下がったときとなることが分かる。このように、現示の方法には色々あるようである。

筆者の知っているところでは、色灯式ではあるが、黄色の点滅などという現示もある。Rio Grandeにおいて黄色の点滅は"approach medium"の意だそうである。実際に点滅している様をDVDの画像に見ることができる。また、消灯は"restricting"を示すそうである。こうなるとfail-safeとは言い難い。

信号機に関して不可思議に思っているもののひとつに、終端駅に設置された"train order signal"がある。
写真は、既に廃線になったNATIONAL of MEXICO(メキシコ国鉄)のGuanajuatoという終端駅である。腕が無くなってしまっているが、"train order signal"が写っている。腕木式信号機の色灯レンズがひとつしかないのは、消灯にも意味があったか、それとも常に同じ現示であったか。更に、全ての列車が停車するであろう終端駅に"train order signal"は要るのか、という疑問もわく。出発信号機のような役割を担っていたのだろうか。

Fail-Safe design 01;
http://riogrande.blog.so-net.ne.jp/2010-02-26

TransPacificにおいて腕木式信号機に言及するページ;
http://works-k.cocolog-nifty.com/page1/2006/10/y_7e7c.html

dda40x氏のブログGiants of the Westにおいて黄色の点滅信号に言及するページ;
http://blog.livedoor.jp/dda40x/archives/2007-07.html#20070707

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コメント 2

dda40x

黄色点滅の話が紹介されていますね。この話を日本語で聞くのは初めてです。
私のブログに元UPの機関士の手記を載せています。

http://blog.livedoor.jp/dda40x/archives/2007-07.html#20070707

2007年1月と7月に連載しています。

by dda40x (2010-04-13 17:11) 

arx

ご教示ありがとうございます。
初出時に拝読したとは思うのですが、改めて読ませていただきました。

日本、北米における考え方の違いを見聞する度に、どちらも安全かつ効率的にモノを運ぶという目的にかわりはないのにこれほど方法が異なっているというのは、画一化・平準化の流れの中で、とても面白いなぁと思います。

当ブログはコメント欄が隠れているので、貴兄のブログアドレスを本文に転記させて頂きます。
by arx (2010-04-14 19:41) 

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