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Speed Lettering 01 [Column_Letters & Figures]

keihan_01.jpg: "Speed Lettering" appeared on Keihan Electric Railway, Japan

The logos designed using the italic fonts are called "Speed Lettering". The flying Rio Grande logo is the one of them using it. But the italic font didn't have the sense of speed at its origin in 14th century.

The italic font was introduced as to stuff more letters in a line. It was introduced to print mini-sized cheaper books.
The italic font had no relations with the speedy "streamline", too. Zephyr had Art-Deco style font, while Hiawatha had handwriting style font.

イタリック書体(斜体)を用いたロゴは"Speed Lettering"と称せられる。Rio Grandeのロゴもイタリック書体を用いたデザインである。ここでは、そのデザインそのものより、スピードという呼称に着目したい。

そもそも、イタリック書体は、その起源において速度や動きの表現といった要素を含まない。タイポグラフィに関する資料によれば、それは14世紀頃「むしろ読みやすさを失わずに字幅を狭くして、頁内にできるだけ多くの文字を組み込む意図から創意工夫されて生みだされた」ものである(白石和也他、タイプフェイスとタイポグラフィ、九州大学出版会、2004)。

また、いわゆる流線型のデザインとイタリック書体の間に密接な関係があった訳でもない。北米の鉄道が競って導入した流線型車両を彩った書体にも、イタリック書体はあまり使われなかった。NYCの20th Century Limited、CB&QのZephyrにはアール・デコ調のゴシック書体が使われている。MILWのHiawatha、SPのDaylightには筆記体が使われている。伝統的なローマン書体(明朝体)そのままも多い。
スピード(感)と密接な関係にある流線型とイタリック書体に、それほどの関連が見られないことは、流線型が流行った当時、イタリック書体が速度や動きの表現といった要素を含んでいなかったことを示すと考えられる。


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